A6手帳(ノート)に上質カバーを。使い込んで楽しい革の味わい
2021年がスタートしましたが、新しい年に合わせ手帳やノートを新調される方も多いことと思います。2020年は皆さまもコロナに振り回された年だったのではないでしょうか。
ある雑誌には、コロナ禍で日記を書く人が増えたというような事が書いてありました。気持ちの整理や気持ちの記録といった「気持ち」を書き出す人が増えたというのです。文字に書き出してまとまることってありますよね。私自身も日々いろんなことを紙に書き出しています。
そこでおすすめしたいのがA6サイズのノートです。文庫本とほぼ同じサイズで、持ち運びに便利なノートです。今回はそんなA6サイズのノートや手帳に注目し、合わせたい革カバーも一緒にご紹介していきたいと思います。
メインでもサブでも、A6サイズは使えるノート
A6サイズの良さはなんと言っても、その身軽さにあります。サッと取り出せてサッと書ける。このメモ帳感覚で使える手軽さがA6サイズの魅力だと思うんです。
手帳の活用術でよく見かけるのが、ビジネス手帳はA5サイズ・現場手帳はA6サイズといった風に使い分けすることです。デスクに置き型がメインのA5サイズの手帳に対して、A6サイズの手帳は移動の際に持ち運びしやすく、その場で書き込みやすい。つまり、現場で使いやすいノートというわけです。
A6サイズは効率的に情報を集約するためのサブノート的な使い方ができる一方、特定のデータや記録書き込んだり、ToDoリスト帳のような限定したメイン使いで活用することもできます。
イレギュラーなサイズが人気のFIELD NOTE(フィールドノート)
A6(文庫本)サイズとは微妙に違うポケットサイズで、FIELD NOTE(フィールドノート)というノートがあります。こちらもメモ帳に近い使い方ができ、表紙や中の仕様もさまざなバリエーションがあり、こだわりが感じられるノートです。毎日の何気ない作業だからこそ、ノートの雰囲気は気分を上げてくれるものを選びたいですよね。
こだわりのノートに革カバーを❤︎
今は、おしゃれで機能的で使いやすいノートがいろいろ販売されていて、ノートライフが楽しく変わってきたように思います。ノート単体で使う方も、カバーを掛けて使われる方もさまざまだと思いますが、お仕事や手帳として使いたい方には、やはり革製のカバーを付けた使い方が、しっくりくるのではないでしょうか。
ノートカバーならイタリアンレザーが良い。そのわけは?
革製、それも本革のノートカバーなら品質はどれも同じだと思っていませんか?
本革でも革になるまでの工程の違いで、その品質は全く違うんです!
例えば、卵焼きを作るとします。その工程は①卵を割ります②卵をほぐします③調味料を入れ
④フライパン熱します⑤油を引きます⑥フライパンに溶き卵を流し込みます⑦巻きます⑧形成しながら、新しく溶き卵を流し込み巻きます〜繰り返し。といった感じの工程を経て卵焼きは完成しますよね。
そういう料理の工程と同じように、皮革製造もなんと24もの工程から成っているんです。
あまりにも専門的な分野なので細かい工程までは書きませんが、この工程内容も日本とイタリアでは製法が違うでしょう。さらに言えばイタリアのタンナーの中でも、各々の会社に門外不出のオリジナルレシピがあり、そのレシピに基づいてイタリアの名品と呼ばれる革が誕生するわけです。
それでは、イタリアンレザーの何が良いのか。
イタリアンレザーの大きな特徴、それは牛皮が素材の植物タンニン鞣しでオイルを含ませたオイルレザーだということ。(全てではないのですが、ほとんどがこの条件で示されています)
毎日開く手帳だからこそ、扱いやすい革カバーが良いですよね。
しなやかに動くオイルレザー
オイルレザーは柔軟に折り曲げることができる革です。ソフトレザーのような人工的な柔らかさではなく動物の持つ天然繊維が醸し出す、しなやかな曲がりが特徴です。頻繁に出し入れする革手帳を開くとき、手の動きに沿ってちょうど良く馴染んでくれる革がオイルレザーだと思います。
オイルレザーは硬い革のように引っ張られることがなく、閉じたり開けたりすることの多いノートカバーにはぴったりの素材です。
色剥げが目立たない染料染め
革に色を入れる方法として、顔料染めと染料染めがあるのですが、染料染めの方が色の変化(色落ち)はあるものの色剥げが少ないという点が挙げられます。
時間をかけて繊維の奥まで染められた革は、表面に擦り傷が入っても色剥げが目立たないので使い手としてはガッカリ感が少なくてすむと思います。
(上)の手帳カバーのように革の表面が擦れて色剥げが始まると、ちょっとガッカリしちゃいますよね。この手帳は、スーツなどで有名な外資系のブランドのシステム手帳なんですが、革が顔料染めだとこんな感じで表面だけ染色された状態なので、下地が見えて、なんだかな〜という気持ちになりますよね。こうなると、なかなかアフターケアが難しいです。
ですが!顔料染めにも良いところがあるんです。それはカラフルなビビットな色が出せること。そして色が変わらないということ。いつまでも鮮やかな色が変わらない革というのは、使う人にとっては利点でもあると思うんです。
「変わらないこと(エイジングしない革)の価値、変わっていくこと(エイジングしていく革)の価値」どちらもその人も考え方次第ですよね。自分に合うものを、自分の価値感で選んでいきましょう。
とはいえ、私自身はやはり流通の少ないイタリアンレザーを日々おすすめしたいのです。
毎日使うノートカバーには染料染めの革がおすすめ
イタリアンレザーには染料染めの革が多いです。そこで、毎日使う革カバーには色剥げが目立たない染料染めイタリアンレザーがおすすめです。
もちろん、オイルが入っていることも関係していると思いますが、繊維まで染められた革はわりと修復可能なんです。ただ一点、色剥げについては強いのですが、染料染めの革は水に弱いので、水シミなどには注意が必要です。
総じて、イタリアンレザーは永く使っていく手帳という相棒に最適なカバーの素材だと思います。
染料染めの見極めは?
その革が染料染めかどうか。それを見極めるのはとても簡単です。
床側を見ればだいたいわかります。
床面もほとんど銀面と色が似てますよね。芯まで染められた革の床面はこんな感じで統一された雰囲気があります。
クロム鞣しや顔料染めの革は床面が白っぽく、銀面とのコントランスが全然違うので、一目瞭然です。
さっと、取り出しやすいA6サイズ。
お気に入りのノートには味わい深い革カバーをぜひ❤︎
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