起毛革ってどんな革?ヌバックとスエードとの違いって?


みなさん、起毛革ってご存知でしょうか?あまり耳慣れない言葉だと思います。

では、ヌバックやスエードはどうでしょう?ヌバックやスエードは革の素材のとしては広く知られていると思います。ヌバックやスエードは、靴やバッグ、いろんなファッションアイテムに使われているので私たちに馴染みのある革でもあり、その質感を好まれる方も多いのではないでしょうか。

ヌバックもスエードも、表面が毛羽立った柔らかい雰囲気の革で、この毛羽立ちのある革を総称して起毛革と呼んでいます。起毛革には、他にもベロアやバックスキンと言った革もありますが、やはりよく見かけるのはスエードやヌバックですよね。

そんなヌバックとスエードには大きな違いがあるんです。

ヌバッグは外側、スエードは内側

なんのことかと言うと、革には銀面・床面があると以前にもお話したかもしれませんが、銀面というのは革の表皮のことです。つまり毛穴のある方ですね。

ヌバックは銀面をヤスリがけして起毛させるのに対し、スエードは皮の内側、肉がついている方を起毛させます。

他にも決定的な違いが。ヌバックは主に牛革を使った革になります。そして、スエードは主に子羊や山羊などの小動物の革を使って作られます。

また、スエードは目で見ても分かるような起毛感が伝わってきますが、ヌバックはスエードより起毛が短く、手触りで毛羽立ちが分かるというような違いもあります。

もっとも、日本では豚革(ピッグスエード)の方がポピュラーですよね。それもそのはず!ピッグスキンは日本で自給できる唯一の革なんです。原皮から鞣し加工まで国内で賄うことができるので、純国産のピッグスキンは海外でも人気が高く輸出量も多いのだそうです。


イタリアンヌバックオイルドレザーMAYA(マヤ)

今回ご紹介するmaya(マヤ)レザーも、ヌバック調のマットな質感で上質なイタリアンレザーです。斑らにバフィングされた表面は日本和紙のような美しい表情をしおり、何より鮮やかな色が特徴です。

ご紹介するのはmayaのイエローカラーですが、他にもピンクやグリーンなどどれも発色が良く美しい色が魅力の革です。mayaもオイルドレザーです。使っていくうちに柔らかく変化し、エイジングが楽しめる革になります。

経年変化と間違えられそうなので、革の銘柄を入れております。左がリベルソ・右がマヤです。

どちらもイエローカラーですが、比較すると雰囲気が違いますよね。あたたかみのある山吹色のリベルソと鮮やかなマヤ。マヤの方は濃淡の表情もおもしろいですね。

どちらも本当に上質なイタリアンレザーなので、レザークラフトされる方の革選びの参考にもなればと思います。

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