革の経年変化を楽しむ人におすすめしたい❤︎エイジングが魅力のイエローレザー。
そもそも経年変化って何?
一般的に経年変化とは、物質が時間とともに変化していくことです。皮革の世界では、経年変化というと良い意味で捉えられることが多い言葉です。革製品、とくに本革を使った鞣しレザーの場合、経年変化で革質が艶々に変わっていったり、植物タンニン鞣しレザーだと、お色がどんどん変わっていったりします。その変化を、経年変化やエイジングと呼んでいます。
年月とともに、革の質感や色が変わっていくので、人によっては経年変化を劣化と感じる人もいるでしょう。一方で、革の経年変化を魅力と捉え革製品を楽しむ人もまた多いように思います。
今回はそんな革の経年変化に着目して、革の魅力をお伝えできたらと思います。
色の変化は圧倒的にイエロー系がすごい!
イエロー系の革は鮮やかで華やかな雰囲気もあり、DeepLeatherでも人気の高いお色です。
ですが、イエロー系の革は経年変化で色味が結構変わっていく印象が強いです。
もちろん、個人の使い方によってその変化には差はありますが、激変していくお色を楽しみたいなら、イエロー系の革はおすすめです。
【上写真】REVERSO/リベルソ イエロー
リベルソのイエローは山吹色寄りのあたたかみのあるお色でしたが、経年変化で写真(上)のようなお色に変わりました。茶色味が強くなり飴色のような落ち着いた雰囲気になりました。
色と革の雰囲気から、とっても良い感じに経年変化していると思います。
経年変化後、リペアで戻ってきた手帳カバーです。ペンホルダーを外したいというご依頼でしたが、せっかくなので糸もブラウン系に変えて縫い直しました。こうやって変化を楽しみ、さらに長く使っていける物を生み出すのも手仕事の良さかなと思います。
【下写真】こちらはさらにもっとエイジングしたキーホルダーです。
このキーホルダーもじつは、イエローカラーだったんです。こちらもリペアで戻ってきたキーホルダーです。
元々は鮮やかなマヤレザーのイエローに合わせて、黄色の糸で合わせておりましたが、経年変化でブラウン色が強くなったので、糸もブラウンに変えて手直ししたものです。
このように、多数ある色の中でも黄色の革の経年変化は、個人的に見応えがあるように思います。元の色が想像できないほど変化していくことを好む方と好まない方もいらっしゃるかと思いますが、経年変化を楽しみたい方には黄色はおすすめしたい色です。
【上写真】ALASKA / アラスカレザーのイエロー
アラスカレザーのイエローなんて、経年変化がすごそうですね。
よく『革を育てる』と表現されることがありますが、アラスカレザーは育てるという言葉にぴったりの革ではないかと思います。
革の色の変化が気になる方や、黄色が好きな方の革選びの参考になれば嬉しいです。
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